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ESSAY & DICTIONARY

GOLF WORDS 今さら聞けないゴルフ用語 普段使っているけど、本当の意味は聞いたことがない。今となっては聞くのも恥ずかしい、そんなゴルフ用語を解説します。

バンカーは罠か? 楽しい醍醐味か?

トーナメントのTV中継を見ていると、解説者が「これはバンカーですね。ラフに止まらなくてよかったですね、ずっと寄せやすいですから」なんて言ってます。一般アマチュアは大体がバンカーが苦手ですから、「えーっ、本当?」と思うかもしれませんが、豊富な技術を持つプロにとっては、コントロールしにくいラフからのショットよりもコントロールの効くエクスプロージョンのほうが、ずっとやさしいといいます。バンカーはアマにとっては地獄でも、プロにとっては易しい技術で派手に見せられる恰好の見せ場なんでしょうね。

さて、そのバンカーですが、アメリカではあまり使われず、一般的にはサンド・トラップ(砂の罠)という言葉のほうがよく使われます。

バンカーとは、もともと、石炭を貯蔵したり、野菜などが凍らないように貯蔵庫がわりに使っていた地下に掘った穴のことで、その言葉が、荒野に放った羊を強風から避けさせる窪地に対しても使われるようになったのです。海辺では強い風で砂が舞います。だから、いつしか羊のための避難場所(窪地)にも砂が溜まります。その羊たちの遊び場がゴルフコースとなったのですから、バンカーという言葉がゴルフ用語としても使われるようになったわけです。もとより凹凸激しく不規則バウンドが理りのリンクスランドのこと、ナイスショットを放ってさえ、ボールはバンカーに転がりこんでしまいます。かくして、羊ならぬ一般ゴルファーにとっては、バンカーは決して避難場所などでなく災難の降りかかる場所になったのでありました。

自然相手にプレーするのがゴルフ。ままならぬキックの行方こそゴルフの醍醐味のひとつともいえますが、でもこのことは、なにごとにも"フェア"を求めるアメリカ人にとってはひどく癇にさわったのでしょう、悔し紛れに"罠"=サンド・トラップと言い習わすようになったと考えるのは、穿ちすぎでしょうか?
ゴルフ用語集
アンダー・リペア〔under repair〕
委員会の指示により修理地として標示された(または委員会から権限を与えられた人によって修理地と
宣言された)コース内の区域を、〔アンダー・リペアground under repair〕=修理地といいます。
要するに、芝を張り替えてあったり、樹木を植えたり抜根したり、状態の悪い個所を"修理"しているところ、ということです。普通、白線や青杭で区域が標示されていて、ボールがこの中に入ったりスタンスがかかる時には無罰で救済を受けられます。
ところで、ゴルフ用語には長たらしい言葉も少なくなく、またゴルファーには言葉をやたらに短く言いたがる習性もあるらしく、コース上ではいろいろな略語が飛び交っています。例えばダブルボギーを「ダボ」といったりしますね。では、アンダー・リペアは? だいたい、普段からアンダー・リペアなんてほとんど使わないし……が、どこでだったか、ある時「あ、そこ、"アンダリ"だから、こっちに出して」なんて言われて、そのあまりに大胆な省略に一瞬意味がわからず、ポカンとしてしまったことがあります。
キャリー〔carry〕
ボールがショットされて、最初に地面に落下するまでの飛距離を〔キャリー〕といいます。
わかりやすく、空中飛距離とでもいいましょうか。これに対し、地面に落下してからの転がりをラン[run]といいます。この、キャリーとランを合わせた距離を、通常、飛距離といっているのです。

「キャディさん、あの池を越えるのにどのくらい飛ばせばいい?」
「キャリーで170ヤードは必要ですけど……」
「じゃ、5番アイアン取って」
「……」
「あれーッ、ちゃんと当たったのに、足りないよ。キャディさん170って言ったよねっ」
何を聞いてるんでしょうかねェ、キャリーですよキャリー! 5番で170ヤードのキャリーを出せる人なんてあんまりいない……まして、自分が思うほど、一般アマチュアは飛んじゃいないものなんですよ。
こんなことで、キャディさんを泣かせてしまう人が少なくありません。嫌われないようにしましょうよ、ジェントルマンなんですから。
スルー・ザ・グリーン〔through the green〕
現にプレーしているホールのティグラウンドとグリーン、及びすべてのハザードを除く、コース内の全区域を〔スルー・ザ・グリーン〕といいます。
ルールブックを読むと、通常いわれるラフとかフェアウェイ、カラーとかエプロン、グラスバンカー、ましてや最近TV中継でよく耳にするファーストカットなんて用語は出てきません。これらはすべて「スルー・ザ・グリーン」であり、ルール上はラフもフェアウェイもファーストカットも一律にスルー・ザ・グリーンとして扱われるのです。もちろん、たとえティグラウンドやグリーンであっても、現にプレーしているホール以外のものはスルー・ザ・グリーンに含まれます。
なぜ? 昔はコース全体をグリーン(green)といっていたので、その名残りがスルー・ザ・グリーンという用語に残っているのだとか。ちなみに、ハザードとはバンカーとウォーターハザードのふたつをいいます。
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