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LESSON

ONE POINT LESSON 内藤雄士の「これだけ」One Point

STEP 1 体重移動ではなく、重心移動を意識して下半身の動きを知る!
冬のシーズンオフ。寒さで体が縮まり、厚着して筋肉が硬くなっています。
そんな身体で、いきなり練習場でショットするのは、体を壊すばかりでなく、スイング自体も壊れてしまいます。
よく練習場で見かけるのは、「スイングを整える」のではなく、単に、運動不足を解消し「練習した」という肉体的な満足感を求めているゴルファーの、なんと多いこと。
練習場で、肉体的満足感を満たすためのボール打ちは、精神的ストレスが多少解消することはあっても、スイングを整え、スキルアップを図るにはほとんど役立ちません。

シーズンに向けて、私の「ONE POINT LESSON」は、まず肉体をゴルフスイングに適した「ゴルフ筋」や「体のバランス」も含めて始めたいと思います。まずは、「左右の下半身の動き」と上半身の特に「両肩とのバランス」の記憶を呼び戻し、覚えさせることから始めましょう。
左右の手にクラブを写真のようにあてて、バックスイングの要領で、右足付け根の拇指球に体重を乗せていく。そのとき、両肩の動きも忘れずに。ゆっくり、右サイドから左サイドへと重心を移動させる。ともに、左右の足、親指の付け根、拇指球と股関節に重心移動していくことを確認すること。
STEP 2 バックスイングの下半身は、予想以上にコンパクト?
腰を捻る……ということを意識し過ぎていませんか?
かつては、腰をめいっぱい捻って、その捻じれが飛距離の原動力になる、と言われていました。けれども、それを実行しようとすると、人によって骨格・筋力・柔軟性の違いがありすべての人に適した表現とは言えません。また、捻ることを意識するあまり、スイングでもっとも大切なバランスを崩す結果にもなります。
特に、下半身のバランスを崩してしまうと、土台が歪んだ建物と同じで、いくらいいものを作ろうとしても、崩壊してしまいます。「あなたができる範囲の下半身の動きの中でバランスを保持」することが、第一原則です。
体重移動させるという意識でなく、重心を移行するという感覚で、まず右足親指付け根の拇指球と右ひざ、さらに右股関節を軸に、重心が乗っているかどうか確認。左移動も同じで、左拇指球・左ひざ・左股関節をチェック。
下半身の重心移動をしながら上半身の両肩を右に回していくとき、右サイドの足の裏がめくれあがったり、体重が右足外側にまでかかりすぎないように注意して下さい。これは無駄な動きで、ここでエネルギーロスを招き、せっかく重心移動してパワーを貯蓄しようとした動きが無駄になります。
ですから、足の裏はしっかりと全面地面についていること。そして、重心はあくまでも右足親指付け根の拇指球から逃げないことです。さらに右ひざが開かないこと。その上で右股関節に拇指球・ひざからの重心が支えられることです。
人によっては、物足りない、あるいは、ちょっと辛いという感覚があります。もの足りないという人は、ここで我慢です。
これ以上の下半身の動きは、無駄になります。
バックスイングの動きで、右足の裏が全体的に地面に密着していること。決して、右足の裏がめくりあがらないように注意。さらに、体重が右足外側にかからないこと。右ひざが折れないことです。
練習場にやってきて、最初からフルショットするようなことは、あまりいい光景とはいえません。特に、シーズン前にスイングを整えて、万全を期すならば、まずはハーフスイングから始めることです。右肩から左肩までのスイングです。これは意外に小さな動きだと気づくはずです。自分では、右肩から左肩と思ってスイングしているつもりでも、外側から見ているとかなりグリップも高い位置になっています。一度、鏡を見たり誰かにチェックして貰って下さい。
バックスイングのあと重心を左側に移行しながらクラブを振っていくわけですが、そのときも左足全体は地面から離れないように。さらに左ひざが写真のようにスエーさせないことです。ドライバーなど大きなクラブで一瞬こういう大勢になりますが、それはあくまでもフォローからフィニッシュにかけてヘッドの加速力でなる動きです。意識的にする動きではありません。
フォローでの左サイドの足・脚はむしろ直線的になるように意識すること。これ以上の意識はスエーさせる動きになります。
STEP 3 クラブと上半身の一体感を養う練習
下半身の動きとバランスが整ったところで、今度は、上半身とクラブの一体感を養います。最初に言いましたが、スイングで最も大切なのは、パワーではありません。力を駆使することでもありません。いかにバランスよく体全体の動きをコーディネートするかに尽きます。
ですから、体の硬い人でも柔らかい人でも、筋力のあるなしにかかわらず、いいスイングができるわけです。
無駄なエネルギーを使わない。この浪費がスイングにとっては、最も天敵です。
次号で詳しく説明しますが、体の中心とグリップエンドはスイング中、特にハーフスイングの場合は、常にグリップエンドが体の中心を指している動きが必要です。この動きで、ヘッドのパワーを伝達し正確な方向性を生みます。
胸の中心とグリップエンドを意識しながらハーフスイングをしてみました。バックスイングでクラブを立てるまで、そこから最後のフォローまで、ずっと胸とグリップエンド(グリップ)の関係は変わりません。
内藤雄士
プロフィール 1969年 9月18日生まれ  東京都出身  日本大学ゴルフ部出身
ラーニングゴルフクラブ代表取締役
アメリカにゴルフ留学しサンティエゴゴルフアカデミーやUCSD(University of California in San Diego)、デーブペルツショートゲームスクールなどで最新ゴルフ理論を学ぶ。帰国後、ハイランドセンター内にラーニングゴルフクラブ (LGC)を設立。レッスン活動を始める。1998年、ツアープロコーチとして活動を始める。日本にツアープロコーチという概念を持ち込んだパイオニア的存在。2001年には、日本人初のUSPGAツアープロコーチとしてマスターズ、全米オープン、全米プロのメジャー大会に参加した。現在は矢野東プロ等十数人のプロコーチを務める。
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