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ゴルフに最適な性能を追い求める姿勢で他のゴルフウェアと一線を画す、
PRGRウェア。今回は、春夏用シャツの開発には欠かせない新素材のテスト現場を訪ねた。

スポーツ事業部 鈴木晃成
桜の花の合間に緑の葉が見え始めた春先。大阪府貝塚市にある現場では、真夏の気候が再現されていた。ここで行われているのが、15年以上も前から続けられている通称「汗かきテスト」。その名の通り、新素材で縫製したシャツを身につけて、開発者自身が(生身の)体で生地の性能を評価するテストだ。
「100種類以上の素材から、今年の春夏は13の生地を選びました。今年はこんなシャツを作ろう、というコンセプトをまず立て、それが選択の基準になっています。しかし、いかに数値上で優れた素材であっても、実際にシャツの形状にして着てみないと本当のところはわかりません。だから、お客さまに替わって私たちがテストする。市場に出すものは自分の体で実感して、良いと思えた裏付けがあるものだけを商品にするのです。素材の良し悪しを判断するものさしは定番となっている素材。すでに一定のレベルに達したものがあるため、テストの結果によっては新素材がひとつも採用されないこともありえます。」(スポーツ事業部 鈴木晃成)

「汗かきテスト」は、40分(5行程)が1サイクル。気温36℃、湿度80%と気温25℃、湿度60%のふたつの環境を維持する人工気候室の中で行われるものだ。気温36℃での運動(ロードバイク)の前後に、両方の環境で安静に過ごす時間を設け、一連の流れにおける着心地や吸汗速乾性、汗冷えなどの変化を数人のテスターで採点する。

スポーツ事業部 西村俊則
「−30℃から60℃までの気温を再現できるこの人工気候室は、冷凍庫内で働くための作業服や砂漠で活動する服のテストにも使われる施設。それをゴルフウェアのために使っているのが、とてもPRGRらしいと自負しています。ゴルフになぞらえるならば、気温36℃が真夏の過酷な環境下、気温26℃がクラブハウスでのくつろぐ時間という意識です。ゴルファーはアスリートでもありますが、カジュアルさも求められる存在。その両方をハイレベルに持っていきたいと考えています。」(スポーツ事業部 西村俊則)

ウェア開発の専門家だからだろうか、クラブの開発者とは異なった視点からのゴルフの世界が言葉の端々から受けとめられる。しかし、彼らの穏やかな口調とは裏腹に、テストに臨む姿は見た目にも涼しげなシャツからは想像しにくい。額から顎(あご)へと伝わり、したたり落ちる汗。運動していない時間も、襟、袖、脇そして裾を触っては素材を確認し、思い思いのコメントを採点シートに書き込んでいく。体を張ったテストを通して、これからPRGRはどのようなシャツを生みだそうとしているのか。その詳細を後編でお伝えする。




