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飛距離性能で群を抜く502銀、501銀ドライバーは、それぞれどんなタイプのゴルファーに適しているのか。今回は、飛ばし屋だが、スライスの悩みを抱えるゴルファーと年齢からくる飛距離ダウンに悩む二人のゴルファーに高橋完プロが相性診断&アドバイスする。
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ラウンド終盤になって榊さんが、ビッグドライブを放った。目標よりもやや左へのショットだったが、高弾道でなかなか落下しない。フェアウェイ左サイドの松の横にバウンドし、10ヤードほど転がって止まった。 「これは、ものすごく飛んだぞ。僕でも、滅多にあの松は越えない。同じ方向を狙って打ってみるからね」と、高橋プロ。 結果は、ちょうど松の木の横だった。 「ほら、ね」 榊さんは、まだ、実感がないらしい。キョトンとしている。 「実は、バックティーから、あの松までちょうど270ヤードある。だから、榊さんの、今の1打は、280ヤードのショットだったことになる」 「えっ、僕は、これまで最高の当たりだと思っても260ヤードまでしか飛びませんでしたよ。それを20ヤードも更新してしまったということですか!?」 「今のショットなら現役ツアープロ並みの飛距離だね。すごく飛んでいた」 実は、この1打こそが、この日のラウンドテストの成果だった。さて、この1打が生まれるまで、どんなやりとりがあったのか。

501銀か502銀か。スタート前のドライビングレンジで打ち比べていた榊さんは、どちらかを決めかねていた。
「502銀の方が、飛んでいるような気はするのですが、本当にそれでいいのかどうか自信はありません」
そこで高橋プロに診断を仰ぐ。
「間違いなく、502銀との相性がいいですね。重心深度の深さが、スライス防止に役立っている。榊さんのポテンシャルは、もともとかなり高いんです。それがスライスすることで飛距離をロスさせてしまうんです。だから、まっすぐに飛ぶようになれば、それだけでも大幅に飛ぶようになります。MAXで270ヤード? いや、もっといけるはずですよ」
プロからタイコ判を押されて不安が消えたのか、榊さんのショットが、俄然鋭さを増した。
「安心して振れるようになったからでしょうか、インパクトからフォロースルーへ、ヘッドが加速していくように感じるし、ボールもつかまっているような気がします。気持ちよく振り切れるから、曲がりも少ないですよね」

「実は、それが深重心設計の大きな特長なんです。人間の感性って、本人が意識しているよりずっと鋭くて、例えばインパクトのとき、フェースで打っているように思うでしょ。でも、実は、重心でボールをとらえようとするんです。そのとき、重心が深いということは…」
「そうか、自分でインパクトだと思っているときには、フェースはもうボールをとらえて打ち出している? だからヘッドが走っているように感じるわけですね」
「そのとおりです。加速感が伝わってくるという理由も、そこにあります。それに、ヘッドが自然にターンしやすいから、ボールがつかまるし、芯が広くなるから、オフヒットでも曲がりが少ない。すべて、502銀の機能特性です」

さて、ラウンド開始。午前中の榊さんは、曲がり幅が少なくなったとはいえ、まだスライスになるショットが多かった。ときには、まっすぐ左に飛び出し手林にキンコンカン…などというショットもあった。前半は、黙って見守っていた高橋プロだったが、クラブハウスでの昼食時に、今度はスウィング診断をした。
「榊さん、前半のプレーで、ちょっとクラブへの不信感を抱いたのではありませんか?」
「ええ、いつもよりスライス幅は小さくなっているとは思うし、飛んでいるようにも感じましたが、もっとなんとかなりそうな期待があったもので…」

「実は、あとの問題は、スウィングにあります。トップスウィングでシャフトがクロスしているため、アウトサイドインの軌道になってしまっています。左にまっすぐ飛んでいったショット、距離は出ていたでしょ? あれが、ターゲットに飛んでいくようになれば、すごいことになります。後半は、クラブ機能ではカバーしきれない技術的なところをチェックしながらラウンドしましょう」
アドレスで左脇を締めすぎないこと。飛球線と平行にセットアップすること(榊さんは、右に向きすぎていた)。この2点に気をつけて打っているうちに、徐々にターゲット方向に打ち出せるようになり、終盤になって、ついにプロをアウトドライブする1打が生まれたというわけだ。

榊さん「自分でもビックリしました。あんなに飛ぶショットを打てたなんて、まだ信じられないぐらいです。502銀ドライバーでスライス幅が少なくなり、それだけでも飛距離アップは実感できました。そこにプロからの技術的アドバイスが加わって、生涯最高のショットが生まれました。ヘッドの加速感、つかまりのよさ、そして修正してもらったスウィングでの振りやすさ…。こんなに簡単に飛んでいいのか…って感じです」
次回は、編集部員Aを高橋プロが診断します。(つづく)








