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ツアープロの研ぎ澄まされた感性を最大限に引き出すために開発されたMTIウェッジ。インタビューの後半では、宮城裕治氏(クールデザイン主宰)が、このウェッジを作るにあたってのこだわりを話してくれた。
ツアープロとの対話を重ねながら、イメージのしやすさと安定感を追求して開発されたMTIウェッジ。もちろん、それ以外のところにも宮城氏のアイデアがいくつも盛り込まれている。そのひとつがヘッドに施されたメッキだ。
ウェッジといえば、かつてノーメッキのモデルが持てはやされた時期もあったのだが、「僕は錆びるのがいやなのです。きれいな方がいいじゃないですか」と宮城氏。そういえばUSPGAツアーでも、メッキのウェッジを使っているプレーヤーは増えているという。「アメリカの選手も、ヘッドが錆びて汚くなるのはいやだし、メンテナンスも面倒だと考えている。もちろん性能もいい。そんなことからMTIでもメッキ仕様を提案してみたのです。アイアンはメッキ品なのだから、ウェッジもメッキを施した方がきれいだし、かっこいいですから」

そのメッキだが、MTIウェッジのヘッドを見ると、スコアラインの部分(黄銅色)とそれ以外の部分(銀色)の色の違いに気づく。実はここに、宮城氏のこだわりが表現されている。
「ヘッドにはニッケルクロムを施しています。ただ、ニッケルクロムというメッキは被膜が厚い。厚いといっても数ミクロンですが、メッキの中では厚くて硬い部類です。ですからフェース面にこれを使うのは性能上好ましくありません。最適なスピンが得られなくなりますからね。そんな理由で、フェース面だけクロムメッキを剥がし、錆び止めのためにニッケルという薄いメッキだけを施しました。バックフェース側から見るときれいだけれど、フェース面はプロが使っているノーメッキに限りなく近い。実際、女子プロからは、ノーメッキと同じ性能が十分に出ているという評価をいただいています。またフルショットした時に1、2バウンド目でスッと止まってくれるので、距離感が出しやすいのもニッケメッキのよさ。グリーンに落ちたボールがバックスピンで戻ったら、距離感が合いませんからね」。

さらにヘッドで目を引くのが、53度モデル(AI)、58度モデル(SI)のバックフェースにそれぞれに施された黄色と赤のカラーリングだ。これについては、「アマチュアにとってゴルフは、太陽の下で行うスポーツであり、趣味、レクリエーション。クラブにいろいろな色があると、グリーン周りのプレーも楽しいじゃないですか。それにプロモデルっぽくなく、やさしいクラブに見えるのでプレッシャーもなくなると思うのです。そんなことから、明るい色を取り入れてみました」と宮城氏。さらには、「あるショップで女の子が、『こんなきれいなクラブならぜひ使ってみたい』と買おうとしたら、結構ハードな仕様のクラブなので驚いたというエピソードもあるそうです」と笑いながら話してくれた。

ところで、一般的にロフト53度ならAW(アプローチウェッジ)、58度ならSW(サンドウェッジ)と呼ばれるウェッジだが、MTはソールにAI(アプローチアイアン・53度)、SI(サンドアイアン・58度)の刻印が施されている。これにはどんな理由があるのだろうか?
「ちょっと欲張りかも知れませんが、MTIはウェッジであると同時にアイアンでもある。アイアンからのつながりを考えて、フルショットした時の飛び方にもすごくこだわったのです。アドレスした時のライン出しのイメージや飛び方、飛距離がアイアンでもあることがウェッジの理想ですから。AI、SIのネーミングの由来はそこにあるのです。コントロールショットした時のボールを止める機能は優れていても、フルショットで飛ばないのでは、プロも決して満足はしません」。
常にシビアな状況を戦うツアープロの意見と宮城氏のこだわりを具現化したMTIウェッジ。まさに“実戦主義のギア”と呼ぶにふさわしい。
6/26(木)、MTIサイトがオープンいたしました。
そちらでは、プロダクト情報はもちろん、宮城裕治氏の生の声などをお届けいたします。




