![]()
新・赤鬼はドライバーもFWもアイアンも飛ぶ。では、ウェッジも飛距離追求クラブなのか。いや、もっとめざましい効果を狙ったスコアメイクの武器だった。

「僕は、アマチュアの方とプレーする機会も多い。それで、ちょっと気になることがあるんだ」と金井プロ。次のホールのティーインググラウンドに向かいながらの話だった。
「気になるっていうのはね、グリーン周りも含めて100ヤード以内のショットで、大きなミスをする人が意外に多いんだ。ドライバーショットだと、ある程度のミスは許容範囲として、あまり精神的なダメージを受けることはなさそうだけど、グリーンを目の前にしてのミスはスコアメイクに響くだけでなく、精神的なダメージも大きいでしょ。僕はホールに近づくほどミスしたときのダメージは大きくなると考えているんです。難しいウェッジ、精密なウェッジを使いすぎているんじゃないかな…。そんなふうにも思いますね」

ここで、話は変わって、新・赤鬼ドライバーでフェアウェイの右サイドにビッグドライブを放った。
「グリーンを見て。ピンが左バンカーの上に立っているでしょ。だから、ティーショットは僕が打ったところにいくと、あのピンを狙いやすいの。いや、いや、そんな自慢している場合じゃないか。あそこからだと、ピンまでちょうど100ヤードぐらい。アプローチウェッジの距離だよね。そうそう、そのウェッジの話をしていたんだ。新・赤鬼のアイアン(TR-X505アイアン)セットのAW、SWを見て、その話をする気になったのだけど、これらの2本はミドルアイアン、ショートアイアンときてウェッジを手にしたとき、形状的にも、構えて見たときも同じ流れになっているでしょ。特別なクラブではないわけですよ。だから、基本的に他のアイアンと同じ感覚で使える。特別なクラブだと思うと、ちょっと身構えてしまうでしょう。それが力みやちょっとしたタイミングのずれからくる大きなミスを招きやすいのです」

ここまで話して「ちょっと待って。あのピンを狙って打ってきますから」
スリークォーターぐらいのコントロールを重視したスウィングでピンの根元にピタリと寄せた。
「はい、お待たせしました。最高にうまくいきました。楽な気持ちで打つと、好結果が生まれやすい。そうでしょ? 他のアイアンクラブが打ちやすく感じていたのだから、それと同じ流れにあるウェッジが打ちにくいわけないし、同じタイミングで打てるから、コントロールもしやすいんです」

グリーン近くまで歩いていた金井プロが、立ち止まってラフにボールを投げ入れた。
「あのボールからグリーンエッジまで20ヤード。そこからピンまでも20ヤードぐらいですよね。ボールは完全にもぐっている。特殊な状況に思えるでしょ。だから一般的には振り抜けのよいSWがいい、と言われます。これって、実は、かなりヘッドスピードの速い人や、シャープに振りたいゴルファー用のクラブです。キャビティバック形状のSWは、芝生の抵抗に負けない慣性モーメントの大きさがあるんですね。だから、これも通常のアイアンショットの延長で打てばいいんですよ。もちろんある程度は抵抗を受けますから、落下させたいところまでの距離の倍ぐらい飛ばすつもりで、ちょっと大きめにスウィングする。それだけでいいんです。ボールは楽に上がってくれますから」
金井プロのそんな話を聞かされた三田村昌鳳さん、島田康生さんは、新・赤鬼のウェッジをどう使ったか。次回は、お二人を追う。(つづく)



