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新・赤鬼セットのウェッジの使い心地は? キャリアゴルファーを代表して三田村昌鳳さん、島田康生さんにもラウンドで打ってもらった。お二人の感想は…。金井プロのアドバイス付でお届けする。

かつてはアプローチショットに絶対の自信を持ち、スコアメイクの大きな武器にしていたという島田さん。ここ数年、ちょっと悩みを抱えているそうだ。
「年齢のせいにはしたくないけど、距離カンがうまく働かなくなってきたという自覚があります。方向はともかく、ピンをオーバーしたり、ショートさせたり…。かつてのように、あそこまで打とう、と決めて打っても、体がその距離に反応してくれなくなっている」
島田さんは、グリップエンドをやや余らせた握りで、スウィングの大きさはあまり変えずにインパクトの強弱で距離をコントロールするタイプ。そこに年季を感じさせるゴルファーだ。
新・赤鬼のウェッジで距離カンが戻った?
さすがに、それはなかった。やはり、距離にバラツキが出て、ときに1ピン分もショートするシーンがあった。
「ものすごく打ちやすいけど、僕の問題は頭の中にあるようだから、道具では直せないような気がする」
そこで金井プロの出番だった。

★ 金井プロのアドバイス
「打ちやすく感じてはいるんでしょ? だったら、ちょっと発想を転換したらどうです? ボールをとらえて、フェイスで確実に拾ってくれる。その安心感があるのなら、打ち方は間違っていません。問題の距離カンですけど、インパクトの強弱で距離を打ち分けてきたゴルファーに多く見られる例ですね。そのカンが鈍ってきたという自覚のある人は、もう少し機械的に打ち分ける方法に切り替えたらいいと思います。具体的には、距離に応じて、グリップの握り位置を変えるのです。フルグリップからシャフトの近くまで。グリップをどれだけ余らせて握るかで距離を打ち分けるようにすると、このウェッジのやさしさが一層生かされると思います」

続いて三田村さん。グリーン周りでは、ほとんどロブショットふうにフワリとボールを上げて止めるアプローチショットで対応している。そんな三田村さんにとって新・赤鬼のウェッジは?
「うーん、僕のような 打ち方だと、新・赤鬼ウェッジのようにキャビティバックタイプよりコンベンショナルタイプの方がフェイスを開きやすくて、安心できるかな…」
ラフからピンまで20ヤードほどのショット。三田村さんは、例によってフェイスを大きく開いて上げるボールを上げようとした。ところが、ヘッドはボールの下を潜り抜けて、ダルマ落としのような結果になった。首をひねる三田村さんに、金井プロが話しかけた。「三田村さんも発想の転換が必要ですね」

★ 金井プロのアドバイス
「フェイスを開くのは、飛ばない構え方です。そして、スウィングが大きいのは、その方が安心して、大胆に振れるからです。飛ぶスウィングをして飛ばさない。それが三田村さんの方法です。でも、ちょっと待ってください。それは、かなり特殊な状況で求められる打ち方です。ウェッジで通常のショットをするとき、ほとんどスクエアに構えるでしょ。アプローチショットも、その延長線にあると考えた方がやさしくて、うまくいく確率も高くなります。新・赤鬼のウェッジは、ボールが上がりやすく設計されているし、スウィング中のヘッドの動きも安定しています。だから、フェイスもできるだけスクエアに近い状態で構えた方が、その威力を発揮させやすい。大きく振りたい誘惑にかられたら、クラブをできるだけ短く握ってみる。スウィングスピードを変えずにゆっくり振れば、飛びすぎてしまうことはありません。難しいワザは、ここ一番の難しい状況で披露するだけでいいじゃないですか」

金井プロのアドバイスで、お二人とも発想を切り替えてのアプローチショットに挑戦し始めた。距離に応じてグリップ位置を変える。クラブを持つ位置で距離を打ち分ける。先に、その感覚をつかんだのは島田さんだった。
「なるほど、こういうことですね。そして、転がしたいか、上げたいのか。それはクラブを替えればよくて、打ち方はほとんど同じでいい。確かに、この方法はシンプルで、あまりカンに頼らなくていいから、気持ちも楽になりますね」
そして、三田村さん。こちらは、短く持つと、どうしてもスウィングのタイミングが早くなる。
「それじゃあ、得意のロブショットをやってみて。そうそう、短く持っても、そのタイミングで振ればいいんです」と金井プロに何度も念押しされて、ようやく、うまく打てるようになった。
「そうか、短く持った分だけ、スウィングの幅が小さくなる。それだけの違いでいいんですね?」
新・赤鬼のウェッジは、アプローチショットをシンプルにする。そういうクラブであった。(つづく)



