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開幕直前インタビュー 尾崎健夫プロに聞く vol. 1

開幕までの期間が長すぎてオフの過ごし方が難しくなった
昨シーズンが終了して08シーズン開幕まで4カ月以上のブランクがある。ここをどんなスケジュールでどう過ごすか。ツアープロにとっては、自己管理も大切なテーマになってきている。3月のある日、ジムでのトレーニングに向かうという尾崎健夫プロに時間を割いてもらった。

−−これだけオフシーズンが長いと、過ごし方が難しいのではありませんか?

尾崎
「プロ野球なら自主トレ、キャンプ、オープン戦と決まった流れがあって、メリハリがあるけど、ゴルフの場合は、間延びしすぎてしまう。確かにオフの過ごし方は、シーズン開幕後の活躍への大きなポイントになってきた」

−−どんなスケジュールを立ててきたのですか?

尾崎
「これまでは1月半ばから体作りを始めて2月に合宿、打ち込み、ラウンド練習とこなして3月の開幕に照準を合わせてきた。でも4月開幕となると、それぞれのタイミングに1カ月のずれが生じる。2カ月も体作りを続けたのではフィットネスマニアになってしまう。だから、昨シーズンの戦いの疲れを抜くためにも1月は休養にあてて、2月からトレーニングをスタートさせた。だらだらと長くやるよりも集中的にやった方が効果的ということもある。2日やって2日休んだら元の木阿弥だからね。きついトレーニングを20日間、その後はボール打ちと軽めのトレーニング。そこからラウンド練習に入って開幕を迎えるようにスケジューリングした」

−−きついトレーニングというのは?

尾崎
「1年間ツアーで戦うと、ゴルフだけしかできない筋肉に固まってしまう。いいシーズンを終えると、そのままの状態で進みたくなるけど、実は、それが大きな勘違いで、偏った筋肉ではバランスが悪くなる。好調だったシーズンの翌年に落とし穴にはまる。好不調の波が1年おきにきたり、1シーズンだけよくて、後は沈み込んでしまうというのは、ここの勘違いからくることが多い。偏った筋肉をいったんほぐして基本的な運動筋肉をバランスよく作っていかなければいけないんだ。弱くなっている部分を引き上げることも大切だね。いわばゴルファーの筋肉をアスリートの筋肉に置き換える。きついトレーニングというのは、そういうこと」

−−50歳を過ぎてきついトレーニングは、厳しいのではありませんか?

尾崎
「厳しいというか、しんどいというか…。でも、それがいいんだ。武道で寒げいこということをやるよね。僕はきつい20日間のトレーニングを肝げいこだとも思っている。筋肉だけではなく肝つまり内臓も鍛える。そして集中力とか、心を高め、強くする。科学的トレーニングからすれば、無駄なこと、やらずもがなのことといわれそうだけど、その無駄なことが感性を豊かにしたり、冒険心を育てたり、幅を広げたりしてくれる。それって、実はゴルフというゲームの本質の部分に関わっているように思う」

−−ところで、昨シーズンは、長い戦いだったのではありませんか?

尾崎
「確かに長く感じたけど、賞金シードを失ったことで、そこから新たに自己再生計画を立てて臨んできた。Qトーナメントに挑戦してレギュラーツアーへの出場権をつかみ、そこからシード選手に復帰するという計画をね。その意味では、はっきりした目標意識、目的意識があったから、かなり充実してもいた。実は、もっと大きな変化が自分の中にあったんだ。50歳を過ぎて、初めてゴルフが好きになった。楽しいと思えるようになった」

−−えっ、それって、どういうことですか。それまでは、ゴルフは嫌いだった? 楽しくなかった? なんか大変なセリフを耳にしてしまったようで…。次回は、その話をじっくり聞かせてください。(つづく)



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