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―ー50歳を過ぎてからゴルフが好きになったとうかがって、ちょっとビックリしましたけど、今シーズンは、どんな戦い方をしていこうと考えているのですか?

尾崎
「昨シーズンは、最年長シードをとれた。これは、まだレギュラーツアーでやれ。若い選手たちと闘えという天からの指示なんだろうね。自分で、どうして50歳をすぎてゴルフが好きになったんだろうって振り返ってみたことがあった。ひとつは、年齢を重ねて、ようやくゴルフというゲームのリズムに自分のテンポが合うようになったこと。それまでは、こう言っては不遜と思われるかもしれないけど、自分の才能、ポテンシャルに弄ばれたというか、持て余していたんだね。ポテンシャルをフルに出し切らないと物足りないし、充足感を得られなかった。メリハリをつけられなかったし、自分をコントロールしきれなかった。そういうことがわかった今、僕がどんなゴルフをやろうとしているか、想像できるでしょ?」
――攻めるだけでなく、抑えるところは抑えて、メリハリのあるプレーということですか?
尾崎
「ま、そういうことだね。でも、忘れてほしくないのは、僕が尾崎健夫だということ。自分でも、それは忘れたくない。常にフルスロットルで床を踏み抜きそうになるほどアクセルを踏み続けることはないけど、ときには、そういうこともやってみるつもり。枯れたゴルフをしようと考えているわけじゃないからね。自分が自分であり続けるために、また、冒険心や挑戦の姿勢を失わないためにも、攻めると決めたときには、リスクを恐れずにエンジン全開のショットを放つ。やっぱり尾崎健夫だね…といってもらいたいし、そういわれるプレー、ショットを見てもらい、楽しんでももらいたい」
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―ーツアープロの戦いを支え、武器とするクラブについて、尾崎プロは、どんな考えを持っているのですか?
尾崎
「クラブとなると、プロにとっては引けないところだね。スコア、ショットが崩れると、自分が悪いのじゃなく、クラブのせいにしたくなるし、良ければ自分の手柄にする。プロって、そういう人種なんだ(笑い)。プロ担当のスタッフは大変だろうし、苦労していると思う。シーズン中には、なかなか言えないから、この場を借りて謝っておきます。ま、それはともかくとして、僕の場合、重く、硬いシャフトという拘りはあるけど、いわゆる難しいとかプロ仕様とかのヘッドには拘らない。むしろ、アマチュアのアベレージゴルファー向けといわれるようなモデルを好んで使ってきた。これは、これからも変わらないと思う」

―ーアベレージゴルファー向けのモデルですか…
尾崎
「僕のスウィングは、インパクトでフェースにボールを乗せている時間が長い。そうでないと十分にコントロールできないんだ。多くのプロが、早く弾きたがる。その方が、目標に対してぶっ飛んでいくように思えるし、実際にイメージしたショットになりやすいのかもしれない。インパクトでフェースにボールが乗っている時間が長いと引っかかる不安がわくということを聞いている。でも、僕の場合は、逆で、弾きのよいクラブだと、どこに飛び出してしまうかわからない不安に襲われる。だから昨年も、502銀ドライバーを愛用させてもらった。ことしも基本的には、これで戦おうと思っているけど、最新モデルのTRドライバーは、弾くタイプと乗せるタイプどちらにも応用が利くと聞いているので、開幕までに試して、どちらにするか決めようと思っている。アイアンは昨シーズン同様に501。完成度が高くて、こればかりはミスをクラブのせいにできない」

―ー信頼できる武器で両ツアーを股にかけての活躍を楽しみにしています
尾崎
「ゴルフが楽しくなったし、かなりモチベーションも高まった。本当のところ、自分自身が今シーズンの自分を一番楽しみにしているのかもしれない。ぜひ、みなさんにトーナメント会場にきていただき、プレーを見ていただきたいと願っています」
(おわり)

