チームプロギア・谷原秀人選手の全英オープン出場が決まった。昨年の賞金ランキング1、2位者は出場資格がすでにあり、同ランク4位だった谷原選手に出場権が繰り下がったのだ。これにより06年から3年連続、計4回目の全英オープン挑戦となる。06年大会では5位タイに入り、日本中を沸かせた。メジャーでの自己最高位を上回る活躍が期待される。そんな谷原選手に意気込みを語ってもらった。

−−7月17日から開催される全英オープン(於・ロイヤルバークデール)出場が決まりましたね。おめでとうございます。
谷原
ありがとうございます。
−−全英オープンは4度目の挑戦になりますね。データを調べると03年に初出場。06年は5位タイ。そして昨年も出場していますね。
谷原
そうですね。過去3回出場して、予選落ちが2回。5位タイの成績のお陰で予選落ちの記録の陰が薄くなっていますね(笑)。

−−20代で世界メジャーに4度も出場すること自体、大きな記録ではないでしょうか。世界メジャーの雰囲気にも相当慣れたのではありませんか?
谷原
ツアーの一戦とは違いますよね。それに慣れているというよりも、コースコンディションや大勢のギャラリーなどメジャーならではのムードがコースに漂っているので、いい緊張感を持てます。
−−世界の一流選手が集う、歴史と伝統のある全英オープンに4度目の挑戦ともなると、それなりの対策もすでに立てているのでしょうね。
谷原
今年の開催コースへ実際に行ってみないとわかりませんが、とにかくティーショットで確実にフェアウエイを捕らえなければならないと思っています。フェアウエイバンカーに打ち込んだのはボギー必至。向こうのバンカーはアゴが高く、バンカーの壁に引っ付いたりでもしたならグリーンの反対側、後方へ打ち出さなければならないことが少なくないんですよ。
それにどんな風が吹くかどうかも、スコアメイクに影響を及ぼしますよね。たとえばフォローならピッチングウェッジ、アゲンストなら5番アイアンなんてこともある。左右の風はショットラインをどこに定めるかに悩まされる。頭を普段以上に使うようになりますよね(笑)。

−−過去3回出場して最も悩まされたことは?
谷原
重いグリーンですね。フェアウエイと変わらないくらいで、パットラインをイメージしづらくタッチが出しづらいことです。
−−そんなグリーンで5位タイの好成績を残してしますが…。
谷原
グリーンの芝が枯れ始めたことで、グリーンが速くなってくれた。僕にとってはラッキーでした。
−−そういえば、パットの時はクロスハンドグリップにしていますね。
谷原
去年のゴルフワールド杯の時からクロスハンドグリップに変更しました。内藤(雄士)コーチから「クロスハンドグリップの方がストレートにストロークしている」とアドバイスされたのがきっかけでした。アドバイスされて直ぐにグリップを変えてしまう俺も俺ですけどね。だから、全英オープンのためにパットグリップを変えたわけではありませんよ(笑)。

−−様々な要因があると思いますが、今季はツアー6試合に出場して優勝1回、ベスト10入り2回、予選落ちは無しと好調ですね。
谷原
好成績を残そうとしているわけではなく、一打一打に集中できている。その結果です。スイングの精度を高めるために内藤コーチからアドバイスを受け続け、少しずつ成長しているのかも知れません。それに安心してショットに臨めるクラブとボールに出合えたのも、好調さに結びついていると思います。
−−ツアー3試合目からクラブセッティングを変えましたよね?
谷原
ピッチングにアプローチ、それにサンドが2本の計4本のウェッジでセッティングしています。ロフト60度のサンドウェッジは、ロブショットやピン位置が間近のバンカーショットで重宝しています。クラブの話で言うと、eggスプーンが特に気に入っています。ティーショットはもちろん、パー5の2打目でもやさしく打てる。ボールの打ち出し角が高く、力強い弾道で吹き上がることがありません。それに左右のブレは少ない。やさしさと安心感を備えたスグレモノ・クラブですよ。

−−全英オープンまで1カ月を切りましたが、今回の目標は?
谷原
自己最高位を更新できたらうれしいですけど、まずは自分がどこまで成長できたのかを確認したいですね。そのためにも、いつもどおりに一打一打を大切にして集中したプレーを心掛けていきます。朗報を再び届けられるように頑張りますから、皆さんも応援して下さいね。
−−もちろんです。活躍を期待しています。有難うございました。


