ミズノオープンよみうりクラシックで単独2位となり、全英オープン出場権を獲得したチームプロギアの矢野東選手。世界メジャー挑戦は初めてだ。「出場できるのは本当に嬉しい。だけど…」。次の言葉を発するまで、時間を要したのだった。

−−先月のミズノオープンよみうりクラシックでは、惜しくも優勝を逃したものの、単独2位。大会上位4名に与えられる全英オープン出場権を獲得しましたね。おめでとうございます。
矢野
応援ありがとうございました。全英オープンに出場できるなんて本当に嬉しい。だけど……。
−−だけど?
矢野
やっぱり優勝したかったです。ツアー2勝目を挙げたかった。メジャー出場ではなく、優勝を目指していたわけですから。勝てなかったけれど、頑張った褒美にメジャーへ行けるようになった、というのが本音かもしれません。もちろん、出場するからには、メチャクチャ頑張りますよ!

−−大会を振り返ると最終日は、最終ホールまで一打を争う熱い戦いを繰り広げましたよね。
矢野
久しぶりの優勝争いで、集中したプレーができました。結果的には、最終ホールでバーディーを決められて敗れましたが、自分としては満足できるゴルフをやり通せました。僕は決めていたゲームプラン通りにプレーできたし、あの最終ホールはもともとパーでOKだと考えていました。だから、首位に並んだからといって急にバーディー奪取を狙うようなプレーはしたくなかった。
もちろん、バーディーパットは打ちたいですよ。でも、人と戦っているわけではないのも事実。勝ち負けでは、確かに負けましたが、優勝争いを度外視したなら、とても良いゴルフをやり通せたと思っています。
−−後悔はないのですか?
矢野
強いてあげるなら一旦、単独首位に立った時に守りに入ってしまったことですね。攻め通すべきだったと…。また(優勝の)チャンスが来たら、この経験を生かせばいいわけですからね。

−−全英オープン初出場ですが、期待と不安どちらが大きいですか?
矢野
はっきり言って、自分に期待しているので不安などありませんね。これまで米ツアーの試合に2回出場して、いずれも予選通過をしていますし、その時よりも確実にショット精度は高まっている。上達という階段を少しずつですが、着実に上っていると思っています。
もともと僕は、得な性格をしているんですよ。メジャーですから、世界のトップ選手たちが集う。米ツアーでもそうでしたが、うまい人たちの中でプレーすると自分までもがうまい気になってしまうんですよ(笑)。全英オープンは風が強く、グリーンが重いとよく耳にしますが、僕は風の中でのゴルフは嫌いじゃないし、重いグリーンも苦手じゃない。不安材料はまったくないし、気後れもない。本当に楽しみにしています。

−−チームプロギアの谷原秀人選手が、矢野選手よりも前に全英オープン出場を決めていましたが、焦りはありませんでしたか?
矢野
焦りなんてまったくないですよ(笑)。たとえば谷原選手がすでに今季1勝を挙げたのも好成績をマークしているのも嬉しかったです。同じプロギアのクラブ、それに今季からはTRスピンというボールをお互いに使い始めて頑張っているのは、それだけ道具に対する安心感も信頼感も深まりますよね。そして、チームプロギアの二人が全英オープンに出場できるなんて、関係者も日頃から応援してくださっている方々にも恩返しが一つできたと思います。
−−最後にメジャーへの抱負をお願いします。
矢野
ゴルフの調子が良い時に好スコアをしっかり出せるようになってきているので、このまま好調さをキープして全英オープンのティーに立ちたい。予選は必ず通過しますから、決勝ラウンドでどんなプレーをするかテレビ画面をじっと見ていてくださいね。応援もよろしくお願いします。
−−頑張ってください。好結果を期待しています。有難うございました。

