−−8試合連続のベスト10入りを果たし、しかも2勝を飾る大活躍。まさに絶好調ですね。ブリヂストンオープンでは2日目に単独首位に立ち、そのまま独走しての圧勝でした。大会開催前に「優勝宣言」をしていたそうですが、本当ですか?

矢野
本当です。この夏からトレーナーの山坂(元一)さんに体をケアしてもらうようになって、万全の態勢で試合に臨めるようになりました。
ANAオープンで今季初優勝を飾り、翌週のパナソニックオープンで優勝争いをして2位になりましたが、実は東海クラシック、キヤノンオープンと試合を重ねるごとに徐々に調子を落としていました。しかし、日本オープン予選2日目に体調もスイングも復調して来たと感じ始めたのです。
スコアは別として、ゴルフ自体は再び上り調子になり、初日55位タイのスタートながら最終日8位タイまで順位を上げられました。そして帰京後、月曜日に山坂さんにケアしてもらって体力、気力ともにリセットできたと確信できたからこそ、「今週は勝つよ」と言ったのが「優勝宣言」の経緯です。
−−今季2勝目は2位に4打差をつけましたね。
矢野
スイングのリズムが良くなり、ショットがとにかく曲がらない。今季屈指の好調さでした。確かに勝ちに行っていましたが、最終日は片山(晋呉)さんの存在が怖かった−−。片山さんは前日に8アンダーをマークし、前週の日本オープンを制してツアー通算25勝を挙げていましたからね。しかし、2番ホールでイーグル逃しのバーディーを僕が奪い、4番ホールでは片山さんが短いバーディーパットを外したことで、片山さんの日じゃないなと思い、落ち着けました。

−−今季は優勝争いを何度も繰り広げて、気持ちにも余裕が出て来ているように思えます。
矢野
これまで3回優勝できたわけですが、その内容がまったく違いますよね。初優勝はフロックでしかなく、2勝目は良いゴルフをした結果。しかし、今回3回目の優勝は、狙い行って勝てたわけですから、本当に自信になりました。

−−心身とも充実し、スイング精度は確実に高まっているから、8試合連続ベスト10入りも出来た。この記録を今週も更新できそうですね?
矢野
連続ベスト10入り記録は、これまでまったく気にしていませんでした。今週からはやっぱり意識してしまうでしょうね(笑)。でも、常に目標としているのは、出場する試合はすべて優勝すること。今週は自身初の2週連続優勝記録が掛かっているのですから、このチャンスを逃したくありませんね。
−−獲得賞金は1億円を突破し、賞金ランキング2位。賞金王を狙える一方で、米ツアーの出場予選会にも出場したいと悩んでいるそうですね。
矢野
はい。しかし、6対4で来季は日本ツアーに専念するつもりです。渡米の準備は万全ですが、経済不安によって来季の米ツアー日程がまだ発表されていませんし、山坂トレーナーと相談したところ「オフトレをやって、もっと強い体を作ってからでも」と考え出したし、もし賞金王を獲れたならマスターズから招待される可能性も高まりますからね。

−−ツアー前半と比べて体が一段と締まったように見えます。
矢野
8月から体脂肪が4パーセントほど減り、体重は4キロ減って71キロになりましたが、筋肉量は変わっていません。禁酒し、トレーニングを欠かさず、走りこむ量を増やしたからだと思います。連戦で確かに疲れは溜まっているかもしれませんが、試合が始まる前の月曜日から水曜日までにどれだけ体調を回復させるか、疲れを残さないかが現在の課題ですね。
今思っているのは、今週もぜひ優勝したい!ことだけですけどね(笑)。

−−最後に、賞金王獲りについてお話頂けますか。
矢野
競馬にたとえるなら賞金王レースはまだ第4コーナー手前って感じです。日本シリーズまで今週の試合を含めて残り6試合。先ほども言いましたが、出場する試合はすべて頂点を目指しているので、その結果として賞金王というタイトルがあるのだと考えています。これまで僕を支えて来てくれたスタッフやファンの方々への恩返しは、優勝したり強い矢野東になったりすることだと思っています。そのためにも残り6試合、最善を尽くします。
−−応援しています。もっともっと優勝回数を重ねてください。有難うございました。


